ディープ・アンダーカバー [映画2012]
 | ディープ・アンダーカバー（劇場未公開） (2008) 【監督】ノーラン・レボウィッツ 【出演】コール・ハウザー ローレンス・フィッシュバーン ジェームズ・クロムウェル |
[60点]「ディープ・アンダー・カバー」FBI捜査官のケヴィン、彼は父親がFBI長官であるコンプレックスから危険な捜査を選んで行っていた。今回も凶悪犯罪組織のボス「ジギー」の正体を暴くため組織への潜入捜査を開始した。組織での彼の仕事は拷問係、ジギーの命令により連れてこられた会計士のグリーンに自白させるため拷問を続ける。そのうちケヴィンは自分が拷問を楽しんでいるではないかという疑問を持ち始め捜査官としてのモラルとの狭間で苦しみ始める。
犯罪組織に潜入捜査をしている捜査官がいつしか組織での仕事にも楽しみを覚えている自分に気付き、善と悪の間での葛藤を描いたサスペンス。主演はコール・ハウザー、ローレンス・フィッシュバーン、ジェームズ・クロムウェル。監督はノーラン・レボウィッツ。日本劇場未公開作品。
うーん。潜入捜査官の葛藤という着眼点は面白く、中盤にかけての精神的に追い詰められる展開も良し。けれど潜入捜査官のくせに父親のパーティに参加したり恋人と住んでたりとなんか緊張感のない要素がちらほらあって疑問もしばしば。さらにラストでどんでん返し的要素が起こってそれまでの展開がどこか行ってしまったのは残念。普通の復讐劇だったの？そのくせ最後の最後の電話で無理矢理戻そうとしてるけどそれは無理だろう。
ヒットマンズ・レクイエム [映画2012]
| ヒットマンズ・レクイエム (2008) 【監督】マーティン・マクドナー 【出演】コリン・ファレル / ブレンダン・グリーソン / レイフ・ファインズ |
[60点]「2人のヒットマン」クリスマス、ベルギーのブルージュを訪れるケンとレイ。実は彼らは殺し屋でありボスであるハリーの命を受けブルージュへ向かったものの、次の指令を持つまでの間のんびり観光することに。しかしレイは初仕事で大きな過ちを犯してしまい、罪の意識に悩まされて落ち着かない。そんなレイを見守るケンのものに秘密裏にハリーからの仕事の指示がくる。それはレイを殺せというものだった。
心に傷を負った若きヒットマン、それを見守るベテランのヒットマン、そして非道なる彼らのボス。3人の思惑とそれを巡る攻防を描いたクライム・アクション。主演はコリン・ファレル、ブレンダン・グリーソン、レイフ・ファインズ。監督はマーティン・マクドナー。日本劇場未公開作品。
ブラック・コメディは少し苦手。お気楽な展開だなあと油断してたらハリー登場後は一転重い展開でびっくり。その中でもケンの存在感が凄まじくこの人主演で良いと思わせるくらい印象深い。ストーリーも面白く、どんな状況でも出てくるユーモア溢れる台詞、悲しすぎる伏線など見応えもあるんだけどやはりブラック・コメディは少し苦手だ。
あと、ブルージュって街は少々気になる。
オープン・ウォーター2 [映画2012]
 | オープン・ウォーター2 (2006) 【監督】ハンス・ホーン 【出演】スーザン・メイ・プラット / キャメロン・リチャードソン / リチャード・スパイト・ジュニア / ニコラス・ランゲ / エリック・デイン |
[50点]「たすけて！ 」子供を産んだばかりのエイミーは夫のジェームズと共にメキシコ湾のあるマリーナに向かう。そこでは旧友のダンが同じく旧友であるザックの誕生日を祝うためにヨットでのクルーズを計画していた。ローレンとミッシェルの女性２人も合流し６人とヨット「ゴットスピード」号は順調に出港する。船上での誕生日パーティも始まり、盛り上がった一人が海に飛び込むと皆次々と飛び込み始める。そして彼らはある重大なことに気が付く。
大海原に取り残されてしまった夫婦の運命を描いた「オープン・ウォーター」の続編？。大型ヨットでクルーズに出た若者たちがまさかのミスにより危機的状況に陥りパニックになる様を描いたサバイバル・サスペンス。主演はスーザン・メイ・ブラット、リチャード・スパイト・Jr、エリック・デイン。監督はハンス・ホルン。
ナンダコレハ。海に取り残される展開はまあ良いとしても、そこへ至る話があまりにもお粗末すぎてテンションがだだ下がり、そのままエンディングまでいっちゃたなあという感じ。いや確かにリアリティという点ではあるかもしれないけどちょっと無い。体のデカイ男が３人も居るのだからどうにかあの状況を克服できるような気がするし、パニックっていたとしても。なんてことを考えてはいけない映画なのかな。愚かな人たちが愚かなことしてる印象しか残らなかった。冒頭の５年前の映像やエイミーの海恐怖症とかも生かし切れてないしラストも分かりにくいし残念無念。
でも、これって純粋な続編じゃ無いよね。製作国が違うしタイトルにOPEN WATERて文字無かったし。
エクスペンダブルズ2 [映画2012]
| エクスペンダブルズ2 (2012) 【監督】サイモン・ウェスト 【出演】シルヴェスター・スタローン / ジェイソン・ステイサム / ジェット・リー / ドルフ・ラングレン / チャック・ノリス / ジャン＝クロード・ヴァン・ダム / ブルース・ウィリス / アーノルド・シュワルツェネッガー / テリー・クルーズ / ランディ・クートゥア / リアム・ヘムズワース / スコット・アドキンス / ユー・ナン / カリスマ・カーペンター / アマンダ・オームス / ニコレット・ノエル |
[80点]「最強無敵の、その先に」最強傭兵軍団「エクスペンダプルズ」。CIAのチャーリーからの脅迫まがいの依頼を受け東欧の山脈に墜落した輸送機に保管されているデータボックスの回収に向かう。順調に任務を完了し撤収する最中、謎の武装集団に囲まれてしまう。
豪華アクションスター総出演のアクション大作続編。シルヴェスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リーら前作出演陣からはミッキー・ロークが欠席してるもののジャン＝クロード・ヴァン・ダムとチャック・ノリスが参加し豪華さがアップしもうクレジットだけでどうしようもない。監督はサイモン・ウェスト。
もう最高ッス。前回メンバーにヴァンダム先生とチャック・ノリスが加わり順当な進化を遂げた第2弾。ヴァンダム先生が無敵軍団に加わらず敵役なのはちょっと残念だけどそのおかげでスタローンとの一騎打ちが観れるのでまあ満足か。今回は前作ではちょい出演だったシュワちゃんとブルース・ウィリスも戦闘に参加とすさまじい展開なので後半の敵方戦力の削がれ方が半端ない。スタローンとシュワちゃんとブルース・ウィリスとチャック・ノリスが同じ画面にいるんだからそりゃ仕方ない、なんかの冗談かと思うくらいだ。
ジェット・リーが序盤のみの参加なのも残念だけどこのキャストだとまあなかなか難しいか。
ハンニバル・ライジング [映画2012]
 | ハンニバル・ライジング (2007) 【監督】ピーター・ウェーバー 【出演】コン・リー / ドミニク・ウェスト / スティーブン・ウォルターズ / ケヴィン・マクキッド / リチャード・ブレイク / チャールズ・マックイグノン / アイバン・マレビック / ゴラン・コスティック / リチャード・リーフ / アーロン・トーマス / ヘレナ・リア・タチョヴスカ |
[70点]「ハンニバル」1944年のリトアニア。レクター一家は戦争を避け山小屋へ避難していた。しかし戦火は容赦なく押し寄せハンニバルとミーシャの兄妹を除いて亡くなってしまう。２人で隠れ住むものの残党兵に見つかってしまいミーシャは殺されてしまう。それから８年後、孤児院で暮らすハンニバルは隙を見て抜け出す。それはパリにいる唯一の肉親である叔父の元に向かうためであった。
「羊たちの沈黙」から続くハンニバルシリーズ第４作。今作はハンニバル・レクターの幼少時期に重きを置き、殺人鬼誕生の過程を描く。主演はギャスパー・ウリエル、共演にコン・リー、リス・エヴァンス。監督はピーター・ウェーバー。
何故日本。子供のころの強烈なエピソードを経てハンニバル・レクターという人物を作ったという話自体は観ていて納得はできる、ややおとなしいかなとは思うけど。しかしだ、何故そこに日本を絡ませるのか、それも非常に微妙な日本感を。そんななかでコン・リーは魅力的であったし、ギャスパー・ウリエルも怪しく演じていて見応えはあったんだけど、どうもそこだけがどうも気になって仕方ない。
沈黙でももう一回観てみるか。
テルマエ・ロマエ [映画2012]
 | テルマエ・ロマエ (2012) 【監督】武内英樹 【出演】阿部寛 / 上戸彩 / 北村一輝 / 竹内力 / 宍戸開 / 笹野高史 / 市村正親 / キムラ緑子 / 勝矢 / 外波山文明 / 飯沼慧 / 岩手太郎 / 木下貴夫 / 神戸浩 / 内田春菊 / 松尾諭 / 森下能幸 / 蛭子能収 |
[80点]「ひとっ風呂、 タイムスリップしませんか。」古代ローマ帝国、浴場（テルマエ）の設計技師のルシウスは頑固な性格が災いし職場をクビになってしまう。自分が設計したテルマエで友人とくつろぐルシウスは突然溺れてしまう。気付いた彼は何故か現代日本の銭湯にタイムスリップしており戸惑うばかりだが、目の前に現れた平たい顔族の風呂文化に驚愕する。
古代ローマの浴場設計技師が現代の日本にタイムスリップし、その風呂文化をローマに持ち帰るというユニークなストーリーであるヤマザキマリの漫画を実写映画化。監督は武内秀樹、主演は阿部寛、上戸彩ほか顔の濃い人いろいろ。
お風呂ダイスキ。原作は未見。古代ローマ人が現代日本に現れお風呂的カルチャーショックを受けるという展開はなかなか面白く、前半の小ネタ集は大受け、個人的にはシャンプーハットと百人隊長by竹内力は大いに笑った。配役的にも凝っていて平たい顔族からやく揃えたなと感心。後半にむけてやや雰囲気が変るときに中だるみがあるけど見終った後の充実感は良い感じ。
竹内力が画面の見えてないとこでやりたい放題な気がする。
3時10分、決断のとき [映画2012]
 | 3時10分、決断のとき (2007) 【監督】ジェームズ・マンゴールド 【出演】ラッセル・クロウ / クリスチャン・ベール / ピーター・フォンダ / ベン・フォスター / グレッチェン・モル / ダラス・ロバーツ / アラン・テュディック / ヴィネッサ・ショウ / ローガン・ラーマン / ケヴィン・デュランド |
[80点]「心に秘めた生き様に、 男は静かに命を賭ける」妻と二人の息子と共に小さな牧場を営むダン・エヴァンス、病弱の息子の治療費や干ばつ続きで借金がかさみ生活は苦しい。ある日逃げだした牛を追って荒野に繰り出すと馬車の襲撃に出くわす。負傷者を近くの町まで送り届けるとそこで今度は襲撃した強盗団のリーダー、ベン・ウェイドが逮捕される現場に居合わせる。そしてダンは高額の報酬を目当てにウェイドを裁判所まで送り届ける護送役に参加する。
1957年作「決断の３時１０分」をラッセル・クロウとクリスチャン・ベイルの豪華共演でリメイクした熱き西部劇。戦争で足を失いながらも実直に生きてきた男と自分の欲望のまま生きてきた男が繰り広げる奇妙な駆け引きとそこから生まれる感情を迫力のあるガンアクションで観せる。監督は「アイデンティティ」はなかなかでしたジェームズマン・ゴールド。
ハードボイルドや。オリジナルは未見。二人の駆け引きが楽しい、お互いがお互いを否定ながら少し憧れているような感じを微妙に感じた。特に最終日３時の鐘以降、覚悟を決めたダンが打ち明ける今まで隠していた本音、そして軽妙ながらそれを受け止めるベンをラッセル・クロウとクリスチャン・ベイルが好演。最後のベンの行動が分かりずらいが、ダンの情けないながらも父親の意地をうかがえる思いを聞いた後では全てを度外視して納得してしまった。全ての人の思いを遂げながら列車は走っていくのです。
とはいっても強盗団の皆様は少々気の毒。
ビッグ・バグズ・パニック [映画2012]
 | ビッグ・バグズ・パニック (2009) 【監督】カイル・ランキン 【出演】クリス・マークエット / ブルック・ネヴィン / レイ・ワイズ |
[60点]「この戦い、 ムシできない!!」いまいち真剣味の足りない青年クーパー。父親から紹介された仕事を嫌々続けるものの上司からクビの通達を受ける。言い訳しようとしたその瞬間激しい耳鳴りに襲われ意識を失う。気がついたクーパーの前には繭に包まれた人間たちと人間ほどの大きさのある昆虫たちの群れ広がるのだった。
ある日突然巨大な昆虫たちに世界を支配され、それに抗う人間たちの姿をコメディを交えながら描くB級パニックアクション。監督はカイル・ランキン、主演はクリス・マークエット、ブルック・ネヴィン。
ナイスB級。スターシップトゥルーパーズ並のでっかい虫との戦いをライトな感じで描いていてB級の弱さをうまく隠してる。コメディ、アクション、ラブラブといろんな要素てんこ盛りで頑張ってますが主役の性格にやや難があるので気になりだしたら辛いかも。後半になるにつれアクション感が強くなるのも見やすくていい。
ラストのラストは「あれっ」って感じで驚いた。
サブウェイ123 激突 [映画2012]
 | サブウェイ123 激突 (2009) 【監督】トニー・スコット 【出演】デンゼル・ワシントン / ジョン・トラヴォルタ / ジョン・タートゥーロ / ルイス・ガスマン / マイケル・リスポリ / ジェームズ・ガンドルフィーニ |
[70点]「この車両ひとつで、 NYはハイジャックできる」ニューヨークの地下鉄運行司令室で働くガーバーは不審な停車をしているペラム駅1時23分発の列車に指示を出す。すると列車は１両目を切り離し動き出す。そしてその列車からガーバーのもとに連絡が入る。それは「乗客１９人を人質に取った。１時間以内に１０００万ドル用意しろ」というものだった。
１９７４年制作された「サブウェイ・パニック」をデンゼル・ワシントン、ジョン・トラヴォルタの２大スターの共演でリメイク。ニューヨークの地下鉄をハイジャックした犯人とその交渉係となった運行司令官との緊迫感溢れる駆け引きを描く。監督は先日亡くなったトニー・スコット。
トラヴォルタとデンゼル・ワシントンとの会話を楽しみながら現金輸送におけるカーアクションを楽しむ映画。さすがの大御所なので会話劇には見せ場と言うか聞き場は十分。それ以外のキャストでも警察の交渉係の人とか市長さんとかなるキャラが居たのでいろいろ楽しめた。お話の展開的にはどう逃走するのか、とか楽しみにしてましたがラストは結構あっさりでした。
しかしまあ急いでるときにはヘリ一択だな。
アルマズ・プロジェクト [映画2012]
 | アルマズ・プロジェクト (2007) 【監督】クリス・ジョンストン 【出演】イヴァン・シュヴドフ / イナ・ゴメス |
[60点]「アルマズ」1998年11月ロシアの極秘宇宙ステーション「アルマズ号」が軌道を変え大気圏に突入、爆発した。何故軌道を変えたのか、乗組員たちに何が起こったのか。ロシア政府はそれを知るために秘密裏にブラックボックスの回収を急ぐが、ある民間団体が先に回収しその内容を公開してしまう。彼らに一体何が起こったのか。
ある宇宙ステーションで起こった不可解な事件を回収されたブラックボックスから再現するで映像化したユニークなSFスリラー。監督はクリス・ジョンソン。出演はイワン・シュヴェトフ、イナ・ゴメス、ギデオン・エメリー。
一時期流行ったいわゆる「ブレア・ウィッチ」系の残された映像による事件再現パターンの作品。舞台が宇宙という点は目新しく、物語の導入としては非常に面白い。次から次へと起こる怪事件、そしてそれが乗組員にさまざまな影響を与えていくと展開は良いんだけどその原因についてはほぼ明確にされないためモヤモヤ感が絶えない。エンドクレジット時の時にさえ投げ続けられる謎は正直どうなのかと思う。
2012年に何が起こるのよ。
