ライジング・ドラゴン [映画2013]
 | ライジング・ドラゴン (2012) 【監督】ジャッキー・チェン 【出演】ジャッキー・チェン / クォン・サンウ / ジャン・ランシン / ヤオ・シントン / リアオ・ファン / ローラ・ワイスベッカー / アラー・サフィ / オリヴァー・プラット |
[70点]「ジャッキー・チェン最後のアクション超大作」19世紀に繁栄を極めた清王朝、その最中に作られた庭園には国宝の十二支像「十二生肖」が設置されていた。しかし海外の列強国の進出によりそれらは略奪されてしまう。そして現代、世界中に散らばった十二支像のいくつかは発見され、それぞれが高額で取引されていた。アンティークディーラーのプロフィット社は残りの十二支像を手に入れるべく、「アジアの鷹」と呼ばれるトレジャーハンターに依頼する。
ジャッキー・チェン自身最後のアクション大作と公言し自ら監督、制作、脚本を手がけた娯楽活劇。舞台設定的には「サンダーアーム」「プロジェクトイーグル」に続くアジアの鷹シリーズであったりする。監督・主演は言わずもがなジャッキー・チェン、共演にヤオ・シントン、クォン・サンウ。
ジャッキー最後のアクション映画と銘打った今作。舞台設定がまさかの「アジアの鷹」シリーズだったとは驚き。前作が1991年製作なので20年ぶりの新作となる。ストーリーについては少々うざい台詞が飛び交ったりしますが、まあそれは置いておいて大事なのはアクション度。前半の無人島を舞台としたシーンは大人数入り乱れてのコミカルなアクションで古き良き懐かしさを感じさせる。そして後半の贋作工場でのアクションはお見事と言わんばかりのジャッキーの無双アクションが堪能できてうれしい限り。もうお年なのでアクション引退も分かるけど何とも寂しい。
カメオゲストが結構豪華なんだけどどこで出演してたかさっぱりわからん。
アフター・アース [映画2013]
 | アフター・アース (2013) 【監督】M・ナイト・シャマラン 【出演】ウィル・スミス / ジェイデン・スミス / ソフィー・オコネドー / ゾーイ・イザベラ・クラヴィッツ / リンカーン・ルイス / サッシャ・ダワン / クリス・ギア / イザベル・ファーマン / クリストファー・ヒヴュ / デヴィッド・デンマン / ダレル・フォスター |
[70点]「危険は目の前にあるが、恐怖はお前の中にある」西暦3072年。人類はもはや人の住めなくなった地球から離れ別の惑星に移住し、1000年の月日が流れていた。新しい惑星を開拓する中、伝説の兵士となったサイファであるが、今では息子キタイの成長だけが気になっている。ある時妻の薦めで宇宙訓練にキタイを同行させるが、宇宙船がトラブルに巻き込まれ近くの惑星に不時着することに。しかし宇宙船からは激しい警告音が発せられる。その惑星は1000年前に離れた地球だった。
ウィル・スミス、ジェイデン・スミス親子の共演で贈るSFアクション大作。人類が去って1000年後の地球に不時着することになった父子が遭遇することになる試練を壮大なスケールで描く。監督はM・ナイト・シャマラン、主演はウィル・スミス、ジェイデン・スミス、ソフィー・オコネドー。
なんか壮大な子の親離れ映画って感じ。ストーリー的にも王道で安心すぎるほど安心してみていられる。
巨大鳥とのエピソードは結構好きだけどもうひと盛り上がり欲しところ。ただ、大作らしくド派手であるので見飽きる感じは無かった。
驚きなのはこれがシャマラン監督作品であること。いろんな意味で裏切り続けた彼がこんな無難な映画を撮るとは、なんか寂しい。
プラチナデータ [映画2013]
 | プラチナデータ (2013) 【監督】大友啓史 【出演】二宮和也 / 豊川悦司 / 鈴木保奈美 / 生瀬勝久 / 杏 / 水原希子 / 遠藤要 / 和田聰宏 / 中村育二 / 萩原聖人 |
[60点]「この愛さえも、DNAで決まるのか」近未来の日本。政府は全国民のDNAデータを採取し事件の捜査に使用していた。ある日発生した連続殺人事件の犯人としてDNA捜査システムは神楽龍平という人物を導き出す。彼は警視庁の科学捜査機関「特殊解析研究所」に属しており、このDNA捜査システムを開発した張本人でもあった。自分に容疑がかかったと知った神楽は逃亡を試みる。
全国民のDNAデータが管理された近未来の日本を舞台に、自分が作り上げたシステムに追われる身となった科学者がそれを執拗に追う刑事との逃亡劇をスリリングに描く。主演は二宮和也、共演に豊川悦司、生瀬勝久。監督は大友啓史。
身に覚えのない犯罪という話の出だしは良いとして、早々にその原因が分かってそのあとの展開が少々残念。なんか細々雑。DNA管理をはじめとするセキュリティ社会なのにどんどん容疑者は逃げてくし、便利なスパイは登場するし、気にしてはいけないところなのか。それでも最後の最後まで展開の変る話は長い割に飽きずに見れた。まあトヨエツの存在感あってこそかも。
杏の使い方がもったいない。原作読んでみるか。
パラノーマル・エンティティ [映画2013]
 | パラノーマル・エンティティ (2009) 【監督】シェーン・ヴァン・ダイク 【出演】エリン・マリー・ホーガン、フィア・ペレラ、シェーン・ヴァン・ダイク |
[60点]「モックなエンティティ」最近父親を亡くしたある家庭。妹の周辺に奇妙なことが起こり始める。兄はその一部始終を記録するためビデオカメラを回し始める。
「パラノーマル・アクティビティ」のモックバスター、いわゆる模倣品。舞台はカップルから家族に変わり、主役も彼女から妹になっているけど話は基本的に同じ。ある悲劇的な結末を迎えた事件、その現場となった家からその一部始終を記録した映像が見つかったという形でストーリーが進む。主演はエリン・マリー・ホーガン、フィア・ペレラ、シェーン・ヴァン・ダイク。
もともと低予算の映画なのにそれを模倣してどうなるのかと思ったけど結構まともだった。しかし大事なところは映像化はおろか説明すらしておらず、モヤモヤ感満載のまま終わりますが。でも女優のレベルはオリジナルを超えているかも、セクシーさを含めて。
こっちも続編あるの？
ロフト． [映画2013]
 | ロフト． (2008) 【監督】エリク・ヴァン・ローイ 【出演】ケーン・デ・ボーウ / フィリップ・ペーテルス / マティアス・スクナールツ / ブルーノ・ファンデン / ケーン・デ・グラーヴェ / ヴェルル・バーテンス |
[70点]「アリバイに騙されるな！」建築家のビンセントは自分が設計したマンションの最上階にロフトルームを作り、友人４人と共有で秘密の部屋として使用し始める。ところがある朝、その部屋で一人の女性が死んでいるのを見つける。慌てて集まる５人、この部屋への鍵は本人達しか持っておらず、疑心暗鬼に陥る５人。
ベルギーで大ヒットしたミスタリー・サスペスンス。５人の男たちが共有する秘密の部屋で女の死体が発見される。犯人捜しをする５人だが、次々と謎と疑惑が生じ、困惑を深めていくさまを描く。
親友共有の秘密の部屋って設定がどうもしっくりこないんだけど、それを除けば良い感じのサスペンス。俳優はいずれも知りませんが、それぞれキャラがしっかりしていて話の流れに入っていきやすかった。話も一つの死体を巡り、痴情のもつれ、嫉妬、男の友情など殺人の動機が現れては消えていき最後の最後まで目を離せない展開でした。
そんなにアリバイにはダマされていない。
パラノーマル・アクティビティ [映画2013]
 | パラノーマル・アクティビティ (2009) 【監督】オーレン・ペリ 【出演】ケイティ・フェザーストーン / ミカ・スロート |
[60点]「地味な怖さ」あるカップル、ミカとケイティー。最近彼らの周りで奇妙な現象が起こり始める。原因を突き止めるためミカはビデオカメラを購入し深夜就寝中の寝室の様子を記録し始める。そしてそこに記録されたのは不可思議な現象の数々だった。
15000ドルという低予算で製作されたインディーズ作品にもかかわらず、興行収入で１億ドルを突破する大ヒットとなり全米で社会現象とも呼べるセンセーショナルを起こしたホラー作。一組のカップルが夜ごと悩まされる奇妙な現象の原因を突き止めるべき設置したビデオカメラ。そこに記録されていた映像を元にドキュメンタリー・タッチで描く。監督はオーレン・ベリ、出演者は本名でクレジット。
怖い、地味だけど怖い。最初は音だけだった奇妙な現象がだんだんエスカレートしていき、そしてその地味な怖さが見える恐怖に変っていくという見せ方は分かりやすくていい。でも重要な部分は何も説明できてないししてもいない。まあ振り返るとあらすじは結構薄くて見せ方で工夫している映画であったり。それでもあんだけ怖さがあるのだからたいしたもんかと。
アメリカでこういった地味な怖さ系の映画がヒットするとは思わなかった。続編は機会があったら観ます。
ウルヴァリン：X－MEN ZERO [映画2013]
 | ウルヴァリン：X－MEN ZERO (2009) 【監督】ギャヴィン・フッド 【出演】ヒュー・ジャックマン / リーヴ・シュレイバー / ダニー・ヒューストン / ライアン・レイノルズ / ウィル・アイ・アム / リン・コリンズ / ケヴィン・デュランド / ドミニク・モナハン / テイラー・キッチュ / ダニエル・ヘニー |
[70点]「斬り裂かれた運命を変えろ」19世紀、拳から鉤爪が飛び出すという特異体質を持つ少年ローガンはその力をコントロールできず家庭からも社会からも追われる。その後同じ体質を持つビクターと行動を共にし、長い間兵士として幾多の戦場へ繰り出す。しかし軍からもその力を驚異とされ監禁される。そしてある日、謎の組織「チ－ムX」の指揮官ストライカーと名乗る男が彼らの前に現れる。
「X-MEN」シリーズの主要キャラクター、ウルヴァリンの誕生とその特殊能力が故の悲しき人生を描くSFアクション。主演はX-MENシリーズ同様ヒュー・ジャックマン、共演にリン・コリンズ、ダニー・ヒューストン。監督はギャヴィン・フッド。
ヒュー・ジャックマンといえばやっぱウルヴァリンだな。ウルヴァリンの誕生を荒々しいアクションと共に描く作品。といってもアクションは控えめ、爪とビームで全部終わっちゃた感があるのでもうしょうが無い。話的にはコミカルな場面が所々に散りばめられておりリラックスして観れた。まあ、ビクターとの関係、ラスボスなど伏線というか話が全然終わってないので続編待つしか無いな。
エスター [映画2013]
 | エスター (2009) 【監督】ハウメ・コジェ＝セラ 【出演】ヴェラ・ファーミガ / ピーター・サースガード / イザベル・ファーマン / ＣＣＨ・パウンダー / ジミー・ベネット / アリアーナ・エンジニア |
[70点]「この娘、どこかが変だ」２児の母であるケイト・コールマン、３人目も身ごもったが運悪く流産となってしまう。その後、ショックのあまりアルコール依存症にまでなってしまったケイトだがなんとか克服し、夫であるジョンは養子をとることを決意する。そして数ヶ月後、一人の少女がコールマン家にやってくる。彼女の名前はエスター。
ある夫婦が養子として引き取った一人の少女。彼女がもたらす数々の恐怖を描いたホラーサスペンス。監督はジャウマ・コレット=セラ、主演の少女にイザベル・ファーマン、彼女を引き取る夫婦をヴェラ・ファーミガとピーター・サースガードが演じる。製作陣のなかにレオナルド・ディカプリオが名を連ねる。
怖いよ。淡々と暴挙に出る前半、彼女の意図も分からないので余計怖い。さらにエスカレートする残虐行為の中、少しずつ彼女の正体が明らかになる中盤。そして終盤、おめかししてきたときはちょっと笑うトコかと思ったらそのあとの展開に恐ろしいほどに繋がっていてどうもすみませんでした。120分嫌な感じの緊張感を持続させたのは流石、観る方は疲れたけど。
なんか子供が苦手になりそうだ。
イングロリアス・バスターズ [映画2013]
 | イングロリアス・バスターズ (2009) 【監督】クエンティン・タランティーノ 【出演】ブラッド・ピット / ダイアン・クルーガー / ティル・シュヴァイガー / ダニエル・ブリュール / クリストフ・ヴァルツ / メラニー・ロラン / マイク・マイヤーズ / イーライ・ロス / ミヒャエル・ファスベンダー / ギデオン・ブルクハルト / ジャッキー・イド / Ｂ・Ｊ・ノヴァック / オマー・ドゥーム / アウグスト・ディール / ドゥニ・メノーシェ / シルヴェスター・グロート / マルティン・ヴトケ / ジュリー・ドレフュス / ロッド・テイラー / ポール・ラスト / サム・レヴァイン / マイケル・バコール |
[60点]「悪名こそ、彼らの名誉」1944年ナチス占領下のフランス。ナチスのハンス・ランダ大佐によるナチス人狩りで家族を皆殺しにされた少女ショシャナはひとりだけなんとか逃げ延びる。同じ頃、連合軍はアルド・レイン中尉率いるユダヤ系アメリカ人からなる「イングロリアス・バスターズ」を設立しナチスを次々と虐殺しドイツ軍の脅威となっていた。そして４年後、ショシャナとバスターズ、２つの運命が絡まり動き始める。
第二次大戦下のフランスを舞台に家族を皆殺しにされたユダヤ人少女とナチ狩り部隊「バスターズ」が繰り広げる復讐劇を描くアクション。監督はクエンティン・タランティーノ、主演にブラッド・ピット、共演にメラニー・ロラン、クリストフ・ヴァルツ。
うーん、すっきりしない。章立てで進むストーリーで第１章は見入るほど面白いのに尻つぼみ感が絶えない。復讐劇は完璧に終わってるしナチは全滅だし大団円のはずなんだけど、この見終った後のモヤモヤ感はなんだろう。なんかバスターズの活躍にアクション度が思ったよりも少なくそれが終盤での盛り上がりの無さに繋がっているような気がする。ブラッド・ピットなんもしてないよなあ。しかし、ランダ大佐役のクリストフ・ヴァルツとショシャナ役のメラニー・ロランの２人は非常に印象に残った、むしろ彼ら２人の映画とさえ思う。
ザ・フィースト [映画2013]
 | ザ・フィースト (2006) 【監督】ジョン・ギャラガー 【出演】バルサザール・ゲティ / ジェイソン・ミューズ / ヘンリー・ロリンズ / エリック・デイン / ナヴィ・ラワット / デュエイン・ウィテカー / ジュダ・フリードランダー / ジェニー・ウェイド / クリスタ・アレン / クルー・ギャラガー / ジョシュ・ザッカーマン / デュエイン・ウィテカー |
[70点]「喰うか喰われるか！時間無制限一本勝負」テキサスの片田舎のバー、ここには幾人ものクセ者が集う店。今夜も常連客で賑わうこの店に突然血まみれの男が飛び込んで来る。
そして男はもうすぐこの店に怪物がやって来ると警告するのだが・・・
テキサスの片田舎のバーを舞台にたまたま居合わせた客たちとモンスターとの壮絶な戦いを描くスプラッター・ホラー。
主演はバルサザール・ゲティ、ヘンリー・ロリンズ、ネヴィ・ラワット。監督はジョン・ギャラガー。
なかなか。初っ端から立ったフラグをすぐさま回収するテンポの良さ、知名度的に主役がわからないのを逆手にとって話のキーマンが目まぐるしくかわる先の読めない展開などなかなかの出来じゃないですかね。また、ガチガチのホラーではなくクスリと笑いを誘うシーンもあり比較的気楽に見れる。まあ、モンスター襲撃シーンになるとアングルが悪いのか画面が暗いのか何やってるかわからなくなるシーンが多くなるのは残念。それでもホラー映画でありながらあんまり怖くも無くかと言って退屈もしない映画としては上出来。
この映画続編あるようで、どうしようかな。
